日本のアニメと歌謡曲を愛し、英語がダメダメだったポンコツ学生が、
挫折感からはい上がろうとあがいた記録です。
フィンランドの絵本ヒーロー、「彼」をご存知だろうか………
「メーメさん」とはなんぞや!?
絵本「ぐっすりメーメさん」は、フィンランドで人気の絵本シリーズです
Herra Hakkaraisen(ヘッラ ハッカライセン)と言います
昼は何をやってもぼんやりしているひつじのメーメさん。
ですが夜になり眠りにつくと眠ったままベッドを飛び出し、その性格は正反対のものに…!?
日本語版の絵本も刊行されており、フィンランド留学記として出された書籍で代表的な本「フィンランド語は猫の言葉」を著した稲垣美晴さんが翻訳をつとめ、マウリ氏の水彩で描かれた夜の世界は明るく魅力的な世界観を確立しています。
水彩で夜の世界!!すごくチャレンジングな試みを成功されている素晴らしい作家さんです。
日本でも絵本が出版されているのですが、どうにも知名度は、同じくフィンランド出身の『はまかぜ氏に似ている、あの彼』に負けているようです?
留学中に
前述の通りこれは「ぐっすりメーメさん」の現地語です。現地の図書館ではじめて彼をみた私は、
最初タイトルも読めませんでしたが、わかりやすい絵と友達の解説で、彼の魅力にハマりました
外国生活は、時差や言葉の関係で寂しさにさいなまれます。乗り越えるには「いかに楽しみを見つけられるか」にあります
人から「楽しそう」と思われることではなく、自分が見つけた楽しみを大切に育むことです
私の場合はぐっすりメーメさんがその一つでした。
そんなわけでその気持ちが高ぶりすぎた私は、ついにメーメさんの博物館である「ぐっすりメーメさんの家」へ向かいました!
フィンランドではメーメさんの知名度はとてつもなく高く、誰もが読んだことのある絵本として親しまれています。
中には「『あの彼』よりもメーメさんの方が好きかな」という人も少なくありません。
もちろんメーメさんの絵本が楽しく、内容が簡単であるからより読みやすかったという意見もありますが、
ちょっとブラックな理由
どうしても「あの谷のあの彼ら」と比較対象になるメーメさんですが、大人である私の友人たちにとっては作者のバックグランドも含めて「ぐっすりメーメさん」を推す人が居ます。
単刀直入に言うと、
「あの谷のあの彼ら」をつくったおばさんはスウェーデンのエリートだから…
マウリの方が近い感じがするかな
とのことです。スウェーデンはかつてのフィンランドの宗主国であり、(スウェーデン支配→ロシア帝国支配→独立 という過去があります)
おばさんはフィンランド語を使わず、フィンランド国内ではありましたが生涯スウェーデン語で過ごしました。
スウェーデン語で事足りるコミュニティにしか居なかった彼女を、わがくにフィンランドの代表的作家として認めたくない気持ち…があるのではと思います。分かる気がします。
ただそれがいわゆる差別と言えるのか、なんとも分かりかねます。あくまでマウリ•クンナスをフィンランドの皆さんが好むのは、その内容の面白さやキャラクターの魅力があるからだと私は信じています。
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